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風路のこぶちさわ日記

2016年 02月 10日 ( 1 )

顔のないヒトラーたち

用事が、思ったより早く終わったので、見たいと思っていた映画を見に行ってきました。
行き先は、マイ映画館(?)東座です。
映画は「顔のないヒトラーたち」。原題は「沈黙の迷宮の中で」。

びっくりしたのは、ドイツでも戦後10年以上たって、アウシュビッツのことを知らない人々が増えていたこと。できれば無かったこと、小さいこと、としたいという空気に流れていっていたこと。
普通に教師やパン家や農業をして暮らす人々が、昔ナチの党員として収容所でどんなに残虐なことを行っていたかなどということは、もう誰も問おうとしない状況だったようです。

それを変えさせたのは1人の若い検事。たとえ自分の国でも、戦争犯罪はきちんと裁かれるべきだという正義感だけで動き始めるのです。もちろん上から周りからの圧力の中、辛い事実とも何度も向き合い、挫折も経験しながら。
実話に基づいて作られた映画とのことです。

印象的だったのは、自分に裁くことなどできるのか、と逡巡する検事に、友人が言うことば。
「有罪か無罪かという視点だけでこの問題をとらえるのではなく、被害者の記憶を残していく(伝えていく?)、ということを考えろ」(確かそんな感じ)

ドイツにももちろんいろいろな問題はあると思いますが、こういう検事がいて、こういう映画を作れるというのは本当にすごいと思います。「君を誇りに思う」というセリフ、沁みました。

今読んでいる「そこに僕らは居合わせた」という本も、ドイツの普通の人々がヒトラーを支えていたことが、やさしい文体で淡々と書かれています。そのときに若者だった人たちが、孫の世代に伝えたい、また孫から聞かれてやっと重い口を開く・・・そんな短編が20編。


映画の始まる時間を間違えてしまったので・・・
40CCの贅沢~♪
顔のないヒトラーたち_f0019247_9541845.jpg


映画は来週金曜日まで。
始まりの時間は11:00~と15:30~ 
2時間ちょっとですが、ぐいぐい引き込まれます。お薦めです!