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風路のこぶちさわ日記

2012年 10月 15日 ( 1 )

「別離」

「別離」_f0019247_10374635.jpg塩尻東座FROM EAST(フロムイースト)の今月の作品はイラン映画の「別離」。
様々な賞をとった話題の作品です。
「FROM EAST」でもこの上映のために6ヶ月間準備を重ねてきたのだそうです。

オープニング(センスが光る!)から2時間、映画の中に引き込まれました。

たとえ政治がどのような状況であっても、その中の人々は日々暮らしを紡ぎ、子どもの教育を心配し、年老いた親の介護に悩み、時には家族のために小さな嘘や隠し事をし、それが波紋を呼ぶこともあり・・・とどこの国の誰にでも起こりうるような出来事・・・それをまるで自分もその場にいるような感じで見ていました。
終わり方もなんともいえません。

確かにすごい・・・

アスガー・ファルハディ監督はまだ40才という若さ。
アカデミー賞の外国語映画賞も受賞しています。アメリカとイランの関係から受賞は無理だろうというのが大方の予想だったそうです。

その受賞スピーチも素晴らしい。

「いま、世界中の多くのイラン人が喜んでいることと思います。
ただ単にこれが大事な賞だからではありません。
世界では戦争や武力攻撃の話ばかりが政治家の間で交わされています。
政治の重たい塵に埋もれてしまっていた私たちイランの国の名が、その素晴らしい文化、豊かで古い文化を通じて語られるから喜んでいるのです。
私は誇りをもってこの賞を、私の国の人たちに捧げます。
あらゆる文化・文明を尊重し、敵対的な行動を憎むイランの人たちに捧げます」



「これは映画館で見る映画」 と、どこかで読みましたが、確かに。
東座があって本当に良かったな。