百年の泉の物語「アレクセイと泉」
2008年 02月 28日どの場面もどの場面も美しい・・・
澄んだ空気が画面から伝わってきます。
淡々と描かれた、ロシアの小さな村の四季の移ろいと人々の暮らし。
畑を耕し、作物を採り入れ、豚や鳥を飼い、馬と共に仕事をし、泉から水を汲み、年とった隣人のためにはできるだけのことをし・・・
ここ(ブジシチェ)には以前600人の村人が住んでいたそうです。チェルノブイリの事故の後、移住勧告され、多くの人が村を去りましたが、55人のお年寄りが村を離れることを拒んだとのこと。その中にただ一人の若者アレクセイがいました。いろいろな力仕事は彼に頼ることに。
アレクセイもそれは承知の上。「両親の手助けをするために村に残った」と言います。
眩しい緑の葉のなかにたわわに実ったリンゴのおいしそうなこと!農薬なんて全然使っていないんだろうな・・・と思った瞬間、そうだこの村のいたるところから放射能が検出されているんだ・・・という事実を思い出します・・・
畑からも森からも放射能が検出されますが、泉の水からは検出されないのだとか。
「なぜかって?それは百年前の水だからさ」
最後の方で、「泉の水は自分の体の中に流れている。その水が自分をここに呼び寄せる(?)」・・・というようなことばをアレクセイが言っていたのが印象に残っています。
会場にはこの上映会のために汲んできたという駒ケ岳神社の湧き水がポットに入れてありました。「自由に飲んでください」というサービスがこころにくいじゃないですか!
「神様から頂いてきた水」と書いてありました。
ありがたくいただき、おかわりもしました!まろやかでやさしい味でした。
ごはんも付いていてそれも楽しみでした。パンもスープもこの湧き水で仕込んだそうです。オムレツや野菜やキノコのお料理どれもおいしかったです。心もからだもごちそう様!
毎月第3日曜日、甲府で開かれる暮らしのマーケット「こぴの庭」にも1度行ってみたいです。
by kaze-michi
| 2008-02-28 08:54
| 本・音楽・映画・劇・テレビ
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