2007年 11月 04日
北杜の宝・信玄棒道
少し上の信玄棒道のカラマツもいい頃ではないでしょうか?
きのうお泊りのバードウォッチングが趣味のお客様も、先ほど棒道に向かわれました。
私たちもあとで見に行ってみようと思います。
棒道と言えばちょっと心配な情報を耳にしました。
今年の大河ドラマ「風林火山」は武田信玄の軍師山本勘助の物語。この辺りの地名がよくドラマの中に出てくるので、普段はあまり見ない大河ドラマを今回はけっこう良く見ています。
その武田信玄が開いた軍用道路と言われている棒道ですが、今その面影を残しているのは、ここ小淵沢と隣の長坂の間が一番、と言ってもいいのではないかと思います。(長野の方にも少しずつ残っているらしく、全部を繋げようという壮大な計画があるといううわさも?)
その歴史的な遺産という側面に加え、棒道のもつ魅力は言葉につくせないほど。カラマツの新緑・黄葉、フカフカの土の道、山野草、石仏、せせらぎ・・・この風情をいつまでも残したいと強く思います。
しかしこの棒道は多くが私有地なのだそうです。1年ほど前に歩いていて、突然柵に縄が張ってある区画が現れました。
「まさか、ここが宅地として開発されるなんていうことはないよね・・・」 なんだか不安な気持ちになりました。
「八ケ岳歩こう会」仲間が調べてくれたことによると、その土地もやっぱり私有地で競売にかかっているとのこと、その時はみんなで少しずつお金を出し合って買いましょうか・・・という話も出ましたが、まだそれほど差し迫った気持ちはなく、金額もそう簡単に集められるような額ではないのでそのままになっていました。
ところが最近聞いたところによると、そこをある方が買われ、犬を放し飼いにするつもりとのこと?もちろんフェンスなどはつくるのでしょうが・・・? (しかし棒道にフェンス・・・)
ともかく、歴史的にも大事な場所だと思うのに、このように個人で売買して好きなように使えるという状態のままでいいのかな、とすごく疑問を感じます。
・・・・
ということで、「八ケ岳歩こう会」では賛同してくださるグループの方たちと一緒に、北杜市の市長さん宛てに、山梨県の歴史遺産として残していくために、使用法や建築物には「棒道の景観や生態系を壊すことのないよう規制を設けてほしい」というお願い状を出そうということになりました。
ぜひぜひ、このすばらしい道を守っていけますように!
交通量のそれほど多くない道路を広げることにお金を使うより、こういう道を買い取るほうに使ってほしいな~と思います。