きょう、入管法改定（悪）法案が、参議院の法務委員会で強行採決されたそうです。

あまりに人道的に問題があると2年前に廃案になったものです。

それが改善されるどころか、問題点はそのまま、そして法律を作るための理由（立法事実と言うそうです）に、相当無理があることが次々に明らかになっているとのこと。

普通だったら原点に戻って、この法律が必要なのか点検しなければならないのでは？・・・そういうときに・・・採決！

これ以上問題点が明らかになる前に？　多くの人の知るところとならないうちに？

そう思ってしまいます。

わたしのまわりにはこの法案が通っても、何も日常は変わりなく過ごすことができるひとがほとんどではないかと思います（自分も含めて）。でも、命からがらこの国に辿り着いた人に「帰れ！」と言うより「良く無事で来られましたね、もう安心ですよ」と言える国・言える社会でありたいな～

2年近く前に読んだ中島京子さんの「やさしい猫」。

読み終わったあとに書いた文が出てきました。

「やさしい猫」読みおわりました。

スリランカ出身のクマラさん（クマさん）とシングルマザーのミユキさんとその娘のマヤちゃんのお話。

クマさんとミユキさんがいろいろなハードルを乗り越えながら互いに愛情を育み、やっと一緒になろうと決心。

そこで思いもよらなかった在留許可とかビザの問題に直面します。

普段知ることのない、入管（出入国管理局）行政の問題点を、マヤちゃんの目線で語ってくれるので、一緒に「ありえない！」「それはない！」「ひどいんじゃない！」と心の中で叫びながら読み進めていました。

身近でこういうことが起こらないと知らないままで、済ませてしまっているのだな。

物語は丁寧な取材を元にしたフィクションですが、実際に入管の中では人道的にもありえない処遇がされていて、「人権が守られていない」と何度も国連の人権委員会から改善するように言われているそうです。

何も知らずににいたこと、恥ずかしい・・・。

こういうことも選挙の争点とならないと、ですね。

自民・公明・維新の人やその政党を支持する人たちはみんな本当にこの法案を通したいのだろうか？

この法案に反対する集会には若い世代のひとたちもたくさん参加していたとのこと。それは希望です。

ジャーナリストの安田菜津紀さんが、詳しく書かれています。

https://d4p.world/news/21439/

せやろがいおじさんも叫んでいます！