
「アダマン号に乗って」。
フランスのドキュメンタリー映画です。
セーヌ川に浮かぶ、アダマン号は精神に障がいを持つ人々を受け入れるデイケアセンター。
その中の日常を淡々と描いていて、・・・最初猛烈な眠気が・・・!
しかし、それを振り払い、見ていくと・・・
ひとりひとりへのインタビューから、いろいろなことが垣間見られるようになってきます。
そしてこの船の中にはそれぞれの興味や関心や体調等によって選べる、さまざまな場が用意されています。
音楽や絵画などのワークショップもあり、映画鑑賞があり、グループでの話し合いがあったり。
カフェ(?)で、くつろいでコーヒーを飲んだり、店員として働くこともできるみたいです?
もちろん何もしないでぼーっと川を眺めていることも。
職員(カウンセラーや看護師?)と思われる人も私服なので、みんなこの場では対等なひとりの人間、という感じです。
強制はなく、やりたいことをやり、やりたくないことはやらなくてよい・・・
それはきっと精神に障がいを持つ人にとって、最善の「治療」なのではないか、という気がしてきます。
自分や家族が障がいを抱える身になったとき、こんな場があったらどんなに救われることだろう、と思わずにはいられません。
フランスはすごい!と思ってパンフレットを読んだら、やっぱりこれはかなり先進的な取り組みで、他では効率化の掛け声の元、いろいろ削減されて苦労しているところのほうが多いようです。
日本ではどうなんだろう?少し前に虐待のニュースも見たけれど・・・