
すごい映画でした。
こんな重たいテーマを良く映画にしたと思います。
高校で銃乱射事件が起こり、10名の高校生が死亡、犯人の高校生もその場で自殺。
6年後、殺された高校生の両親と、殺した高校生の両親が、話し合いの場を持ちます。
場所は小さな教会の奥の1室。その場を設けた人も誰ひとり立ち会わず、4人だけ。
最初はぎこちなく挨拶を交わし・・・
次第になぜここの場にきたのか、6年間どんな思いで過ごしてきたのか・・・
詰問調になるまい、と自制しつつも溢れ出る気持ち。
観客としてその場に立ち会っているようで、息をつめてそのひとつひとつの言葉に聴き入ってしまいました。
途中で、ひとりが「疲れた・・・」と水を飲むシーンでは、自分ものどが渇いていることに気づくくらいでした。
それでも、最後まで見続けました。
「死刑制度」とか、「許すこととは」とか、「相手とそして自分と向き合うとは」とか・・・いろいろな想いが残りました。
うまくことばにできませんが。
アメリカで実際に起こった事件、そしてその後、被害者と加害者の親が会ったということに心を動かされた監督がこの映画を作ったのだそうです。
監督もすごいけど、4人の俳優さん!お母さん役の2人!!・・・圧倒されました。
塩尻東座で28日(金)まで。
【追記】
パンフレットに「修復的司法」ということばがあり、「プリズン・サークル」を思い出しました。
坂上香さんがこの映画について何が書いているのでは?と検索してみました。