あっという間に最後の日。
この日も、12時集合でそれまでは自由行動。
やっぱり、ここには行かないと・・・
原爆資料館。
〇十年前、「お弁当箱」「人の影が熱線で写った塀」を見たこと、かすかに覚えています。
そして「今、世界には地球を何十回も壊せるだけの原水爆がある」という説明に衝撃を受けたことも。
建物はすっかり新しくなっていました。(1996年に建てられたそうです)
入ってすぐに。11時2分で止まったままの時計。
土曜日ということもあるのか、思ったより多くの人が訪れていました。お子さんを連れた親ごさんも。
「あ~このあたりが爆心地だったのか・・・」ということが、少し身近に感じられるようになりました。
こちらは山でこちらは川、教会があり、病院があり、刑務所があり、学校があり・・・どこにも人々の暮らしがあり、その日常が一瞬にこのようになったのか・・・
「長崎平和宣言」と「長崎市民平和憲章」の前で。

「ここから平和をいちから始めるのだ」という静かな決意のようなものを感じました。
被爆地の写真にあった、1本柱になってしまった山王神社の鳥居が今もなお残っている、と聞き、まだ時間もあるので見に行ってみました。
写真では周りになにもなく、ただこの1本だけが建っていました。
山王神社にはこれも。
被爆くすのき。
幹にウロがあり、そこに石がたくさん入っています。
「爆風により石が舞い上がり、穴の中に入ったと考えられる」とのこと。
両側に2本。向かって左の木が爆心地に近く、主幹は途中で折れ、幹の内部にも無数の破片が刺さっていて、治療は困難を極めたそうです。
これから毎年、8月9日の祈念式典のときには、きっとこの木のことも思い出すとおもいます。
さて、最後にもう一度、路面電車に乗り、ホテル近くのバスターミナルから飛行場へ。
旅行はやっぱりいいですね♪
このところ、「歩くだけ」または「どこへも行かずにのんびり」という旅がほとんどで、今回のようなしっかり観光するのは久しぶり。
長崎には「さるく」ということばがあるそうです。
さるくとは「ぶらぶら歩く」という長崎弁とのこと。
しっかりさるくした旅でした。
ほとんど忘れていましたが、小淵沢はどんなに寒いことか、ボイラーや水道は無事かな?
小さな不安をかかえつつ小淵沢へ帰ります。
長崎、また行きたい!