2017年 11月 27日
一枚の写真が何かを変えることがある
あの「いのちの作法」を生み出した彼らがどんな沖縄を撮るのだろう・・・と、とても気になっていました。
その映画「OKINAWA1965」が完成し、試写会が行われるというので東京まで行ってきました。
(あずさが30分も遅れて焦りました!)
「いのちの作法」は、彼らが「村長ありき」という本に出会ったことから動き出したのでした。
今回の映画はたまたま報道写真家の嬉野京子さんと出会ったことからのようです。
幼い女の子が米軍のトラックにひき殺された写真。(上のチラシ右側の真ん中位)
1965年、沖縄で本土復帰行進が行われているときのできごとです。
その写真を撮ったのが嬉野さんです。沖縄の人たちから、この写真を撮ったらあなたの命が危ないと止められたとのこと。その時のことも赤裸々に語っています。
嬉野さんに導かれるように、都鳥兄弟は沖縄に向かい、復帰闘争のこと、そのころから貫かれている非暴力の戦いの歴史をたどっていきます。
沖縄のガンジーとも言われる阿波根昌鴻さんのこと、それから元海兵隊のアレン・ネルソンさんと嬉野さんの係わりも描かれています。
最後の方で語っている沖縄の若い保育士さん。最初は基地があるのがあたりまえのように思っていたそうです。同じ世代の女性が殺された事件から、辺野古に通うようになったとのこと。彼女が朝、辺野古で座り込みをしてから職場に向かう場面、心に残りました。
さすが、若い都鳥兄弟の感性、遠くまで観に来て良かったです!
写真月刊誌「DAYS JAPAN」の表紙にいつも小さく「1枚の写真が国家を動かすこともある」と書かれています。嬉野さんの1枚の写真は50年経って、都鳥君たちを動かしこの作品を作らせたんですね。