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風路のこぶちさわ日記

飯館村の母ちゃんたち

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山梨県立文学館で上映されたドキュメンタリー映画「飯館村の母ちゃんたち~土とともに~」。

二人の母ちゃんがとてもとても魅力的。おおらかで豪快に笑う栄子さんと友人の良子さんのやりとりは時に漫才のよう・・・
ずっと一緒に暮らすはずだった子どもや孫たちと別れ、一人仮設住宅に暮らしながらも、たくましく土を耕し、野菜を育て、味噌や凍み餅など伝統の料理を作り、それを伝え・・・
それだけにその肝っ玉母さんのような栄子さんの苦悩や、嘆き・・・は胸がつまりそうに切ないです。

飯館の風景も美しい。誰もいなくなっても花は咲き、秋には山々が彩られる。
「山にきのこを採りに行ったね」「楽しかったね~」と過去形でしか語れない2人。
荒れ果てた田んぼを見るまなざしの中の悲嘆・無念はどれほどか想像もできません。
家のすぐ脇には黒いフレコンバックが大量に積み上げられています。

帰村が始まるとのことですが、子供や孫のいない広い家に帰る決心はつかない。
国が帰村させるときの基準値の20ミリシーベルトはチェルノブイリでは強制避難の数値とか?


見終わって、ことばにはできない思いをかかえたまま帰ってきました。
少し前に見た「大地を受け継ぐ」のときもそうでしたが・・・

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映画上映の前後には、福島から移住してきたという若いお母さん?お父さん・子供たちが、司会や飯館村の説明などをしてくれました。
3月11日にはさようなら原発まつりが甲府で開かれるので、そのお知らせも!

もう6年・・・でも、本当の収束には、気の遠くなるような年月と費用がかかるのは間違いないようです。

3月11日には北杜市でもパレードと映画(「大地を受け継ぐ」)の上映があります。
by kaze-michi | 2017-02-05 23:55 | 本・音楽・映画・劇・テレビ | Trackback | Comments(0)