2016年 04月 03日
5年目の4月3日
5年前のきょうも小淵沢生涯学習センターの階段を登っていました。
その日の午前中、電話がありました。
あの大震災と原発の大事故のあと、「何をしたらいいのか」「何かできることはないのか」・・・思うだけで何もできない・・・ひとりでそんな思いを抱えていたら、集まって話し合ってみませんか?
そんなお誘いだったと思います。
場所も近いし、行ってみようか・・・と小淵沢生涯学習センターへ出かけて行ったのでした。
何人くらい来ているのだろう・・・10人位かな?・・・と会議室のドアを開けたらなんと40人もの人が集まっていてびっくりしました。
東北へボランティアに行っていて帰ってきたばかり、という報告も複数の方からありました。
いろいろな想いが話されましたが、被災地のことを考え続け、原発の無い未来を目指したいのはみんな同じ気持ち、ということで、その日限りではなくできることを続けていきましょう・・・・
そしてその初めて集まった日を「会」(場?)の名前にした・・・のでした。
3ヶ月に1度のパレードや、映画上映、福島の子どもたちを保養に招待など、いろいろな活動をできる人ができる範囲でやっています。
この場があることにより、直接行動できなくても、寄付や応援というかたちで係わってくださる方もいます。
きょうは5年目ということで、またそれぞれの思いなどを話し合いました。
若いお母さんたちも参加してくれて、子どもたちの未来への不安など、語ってくれました。
きのうムヒカ大統領のスピーチのことを書きましたが、もうひとつ忘れられないスピーチが事故から半年後の集会で話された武藤類子さんのスピーチです。
・・・前略
そして、いま、
半年という月日のなかで、
次第に鮮明になってきたことは、
真実は隠されるのだ。
国は 国民を守らないのだ。
事故はいまだに終わらないのだ。
・・・・
大きな犠牲の上になお、原発を推進しようとする勢力があるのだ。
・・・・
私たち福島県民は故郷を離れる者も、
故郷にとどまり生きる者も、
苦悩と責任と希望をわかちあい、
支えあって生きていこうと思っています。
私たちとつながってください。
5年という月日が類子さんのことばをさらに
「あ~やっぱり」と確認させる日々でしかなかったとしたらあまりにも哀しい。
「もう福島のことはいいんじゃない?」
そういうことばに返せる自分のことばを捜し続けたい。