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風路のこぶちさわ日記

ジャーナリストの使命

ジャーナリストの使命_f0019247_16434225.jpg歩こう会のスノーシューの取材にも来てくれた東京新聞。
その社会部の記者さんには骨のある人物がいる、と見た。
昨年戦後60年ということで「記憶 新聞記者が受け継ぐ戦争」という企画を連載したそうです。
それが「あの戦争を伝えたい」という一冊の本になりました。
まだパラパラとしかめくっていませんが、社会部デスクが書かれたあとがきを読むと、彼らの志が伝わってきます。

 
  「この本に編まれた57の物語は、東京新聞社会部に在籍する30代、40代の記者が
  今も癒されないまま残る戦禍の「記憶」を各地に取材した記録である。
  (中略)
  戦争の全容をこれだけで書ききれたとは思わない。だが、あの戦争で私たちの父母、
  祖父母の世代が体験した苦しみと、人間を人間でなくしてしまう戦争を二度と繰り返
  すまいとする記者たちの決意の一端は伝えられたのではないかと思う。
  (中略)
  連載の途中に3人の方が亡くなった。あの戦争を受け継ぐために残された時間は思う
  以上に少ないという非情な事実を、あらためて突きつけられた思いがする。
  (中略)
  戦後60年を経てようやく重い口を開こうとしている人たちがいる。
  まだ気づかないところに受け継ぐ者を求めている「記憶」が存在し、そして、それが年々
  消えていこうとしていることを思うとき、居たたまれないような焦燥感を覚える。
  <戦後>がまだ終わらないなら、私たちの取材も続けていこうと思う。

憲法9条ミュージカルにも通じる思いですね。

きのうNHKでその時歴史が動いたという番組(の再放送)をやっていました。
「これは正義の戦いか~ジャーナリストたちのベトナム戦争~」という題です。

アメリカのジャーナリスト(3人の名が紹介されていました)が現地から生々しい事実を知らせ続けることで世論が変化し、15年?続いたベトナム戦争を終わらせることになったということです。
今イラクはどうなっているのでしょうか?・・・

 
  以前高遠菜穂子さんの講演会に行ったとき、イラクにジャーナリストが入れない
  と話していたのを思い出しました。
  高遠菜穂子さんの講演「命に国境はない」
by kaze-michi | 2006-06-07 13:30 | 本・音楽・映画・劇・テレビ | Trackback | Comments(0)