2012年 03月 03日
「だんらんにっぽん」を見ました
時間があったので、ポレポレ東中野で「だんらんにっぽん」を見ることができました。「愛知・南医療生協の奇跡」と副題?がついています。
小池征人監督作品で、「いのちの作法」「葦牙-あしかび-」に続く"いのちの三部作"と言われたら見ない訳にはいきません。
そもそも医療生協というのがどういうものなのか良くわかりませんでしたが、市民が出資して作った病院ということのようです。
50年前の伊勢湾台風の時に大きな被害があり、それが契機となって308人の出資者による小さな診療所ができたのが出発点とのこと。
それが今では6万人の大所帯。しかしこんなに大きくなっても、上下の関係でなく、みんな対等の横のつながりで運営されている・・・患者さんやお年寄り、障害を持った人の立場に立ち、何が自分にできるのかを其々模索しながら活動している・・・
大きな病院の他に診療所や小さな病院、診療所、グループホーム、等たくさんの施設があり、それぞれについている名前がおもしろい。「がやが家」「おさぼり」「わいわい長屋」・・・
「すこやかに生まれ すこやかに育ち すこやかに老いる」という沢内村の理念に通じるものがあると思いました。
パンフレットに書かれている佐藤忠男さんのことばがステキです。
・・・前略
なにか生活協同組合自体が、安心して人の世話になれるし、世話をすることができる、そういう共同体をつくり出したかのようである。これはただ便利というだけの結びつきではない。その実感が全体にゆったりと流れている。
稀に見る幸福感あふるる映画である。