人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブログトップ

風路のこぶちさわ日記

渡辺謙さんのスピーチ

スイスで行われている世界経済フォーラム年次総会「ダボス会議」で、俳優の渡辺謙さんが語ったスピーチの全文を東京新聞が掲載しています。
WEB版はこちらです。

その後半部分を紹介します。

(前略)
 国は栄えて行くべきだ、経済や文明は発展していくべきだ、人は進化して行くべきだ。私たちはそうして前へ前へ進み、上を見上げて来ました。しかし度を超えた成長は無理を呼びます。日本には「足るを知る」という言葉があります。自分に必要な物を知っていると言う意味です。人間が一人生きて行く為の物質はそんなに多くないはずです。こんなに電気に頼らなくても人間は生きて行けるはずです。「原子力」という、人間が最後までコントロールできない物質に頼って生きて行く恐怖を味わった今、再生エネルギーに大きく舵を取らなければ、子供たちに未来を手渡すことはかなわないと感じています。

 私たちはもっとシンプルでつつましい、新しい「幸福」というものを創造する力があると信じています。がれきの荒野を見た私たちだからこそ、今までと違う「新しい日本」を作りたいと切に願っているのです。今あるものを捨て、今までやって来たことを変えるのは大きな痛みと勇気が必要です。しかし、今やらなければ未来は見えて来ません。心から笑いながら、支え合いながら生きて行く日本を、皆さまにお見せできるよう努力しようと思っています。そしてこの「絆」を世界の皆さまともつないで行きたいと思っています。



密かに「同志」と呼ばせていただきたい!?


by kaze-michi | 2012-01-27 09:47 | 平和・社会のこと | Trackback | Comments(0)