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「命に国境はない」 高遠菜穂子さんの講演

甲府の北部市民センターで行われた高遠菜穂子さんの講演会に行ってきました。
「派兵は決定的違憲!市民訴訟の会」の主催です。実は私たちも訴訟の原告になったのですが、1度も裁判の傍聴もしない名ばかりの情ない原告でした。

高遠さんの報告はすごかった。
イラクで起こったことを伝えたい。ほとんどのメディアが伝えない事実を知らせたい。
そんな思いがひしひしと感じられるような90分でした。
時間いっぱい、早口だけどしっかりした口調で、自分が見聞きしたこと、イラクの友人から聞いたこと、アメリカに行って帰還兵から聞いたこと、などを映像や写真を見ながら淡々と語ってくれました。
高遠さんが「これから遺体の写真が何枚か続きます。かなりハードです」と言ってから映された写真は全部は正視することができませんでした。
結婚式の最中を爆撃され41人がなくなったときの映像では、小さな女の子3人が一緒の毛布にくるまれ埋葬されるところでした、ひとりの子は頭が吹き飛ばされ無かったです。

「みんな見に来てくれ」「この様子を伝えてくれ!」と叫んでいる人がいました。

報道の壁というのがはりめぐらされ、イラク国内でも他の地域で起こっている事態を知ることができない状況があるそうです。

以前朝のテレビ番組で高遠さんがインタビューに答えているのを見ました。
そのとき、自分がやっていることを「微力だけど無力じゃない」と言っていたのが心に残っています。
今は廃墟となっているファルージャで医療支援や学校を造るファルージャ再建プロジェクトを行っているとのこと。きょうの資料によると支援の輪が少しずつ広がり、学校用机・椅子・足踏みミシン・テニスボール・ノートなどが送られるそうです。コンテナに積み込まれる写真が載っていました。
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by kaze-michi | 2006-03-26 23:08 | 平和・社会のこと | Trackback | Comments(0)