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風路のこぶちさわ日記

わだつみ平和文庫

わだつみ平和文庫_f0019247_1781510.jpgいつだったか「わだつみの声よ永遠に」というUTY(テレビ山梨)制作のドキュメンタリー番組を、たまたまつけたテレビで見て、思わず釘付けになりました。
「きけ、わだつみの声」という本を編集して世に出した中村克郎さんの集めた蔵書を多くの人に読んでもらおうと、病に倒れた克郎さんに変わって娘さんたちが私設図書館作りを決意、その苦闘を描いた番組です。
わだつみ平和文庫_f0019247_17102529.jpgその番組を見て、いつか塩山にあるという「わだつみ平和文庫」に行ってみたいものだと思っていました。
ところが、最近その文庫が消防法の関係で、一般に公開することはできなくなったとの記事を見てびっくり。
今は日曜日の午後、または予約をした場合だけ開けてくださるらしい。電話してみたら、ボランティアの方がいらして行っても大丈夫とのこと、「もしかしたらもう機会はないかも」と出かけることにしました。塩山駅からは徒歩5分ほど。

わだつみ平和文庫_f0019247_17194583.jpg克郎さんのお兄さんの徳郎さんが戦場に行く前、最後の面会のときに託したことばが克郎さんのそれからの本を集める原動力になっています。
徳郎さんの最後の手紙が廊下に展示されています。その文章をじっくりと読ませていただきました。
25歳だったそうです。

わだつみ平和文庫_f0019247_17221341.jpg戦争と平和関係の本の他に、児童書・文芸書・芸術関係の本も多数。全部で10万冊もあり、展示してあるのはその3分の1ほどだそうです。

この本もありました(沢内村奮戦記)。
ちょっとうれしかった。
わだつみ平和文庫_f0019247_17233377.jpg
今、蔵書を預かってくれる先を探しているそうです。
本当は今の建物を耐震構造に変えられればいいらしいのですが、それには5000万円ものお金がかかるそうです。惜しい!なんとかできないものかな~


by kaze-michi | 2010-06-27 23:36 | 平和・社会のこと | Trackback | Comments(0)