2010年 06月 27日
わだつみ平和文庫
「きけ、わだつみの声」という本を編集して世に出した中村克郎さんの集めた蔵書を多くの人に読んでもらおうと、病に倒れた克郎さんに変わって娘さんたちが私設図書館作りを決意、その苦闘を描いた番組です。
その番組を見て、いつか塩山にあるという「わだつみ平和文庫」に行ってみたいものだと思っていました。
ところが、最近その文庫が消防法の関係で、一般に公開することはできなくなったとの記事を見てびっくり。
今は日曜日の午後、または予約をした場合だけ開けてくださるらしい。電話してみたら、ボランティアの方がいらして行っても大丈夫とのこと、「もしかしたらもう機会はないかも」と出かけることにしました。塩山駅からは徒歩5分ほど。
克郎さんのお兄さんの徳郎さんが戦場に行く前、最後の面会のときに託したことばが克郎さんのそれからの本を集める原動力になっています。
徳郎さんの最後の手紙が廊下に展示されています。その文章をじっくりと読ませていただきました。
25歳だったそうです。
戦争と平和関係の本の他に、児童書・文芸書・芸術関係の本も多数。全部で10万冊もあり、展示してあるのはその3分の1ほどだそうです。
この本もありました(沢内村奮戦記)。ちょっとうれしかった。