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風路のこぶちさわ日記

大きな穴を見て思う・・・

大きな穴を見て思う・・・_f0019247_22562444.jpgこの前の三社参りウォークで松林の中の遊歩道を歩いているとき、大きな穴が何ケ所が開いているのを見かけました。ガイドの多賀さんの説明によると、この穴は松の木の根を掘り返したあとだそうです。以前この松は防風林としてたいへん大切にされ、もしも1本でも切ると、一族郎党みな打ち首になったとのこと。そのくらい大切に守られていたそうです。それほど大切な松の木を根本から掘り起こしたのは何のためかというと・・・

敗戦色濃厚になった昭和19年、物資も不足し、ついに戦闘機用のガソリンまで松の根株を煮詰めて取り出した「松根油」でまかなうということになったのだそうです。実際はほんの少ししか採れず、とても目的を達することはできませんでした。
これじゃあ負けるわけだ・・・と後世の私たちは思いますが、当時その作業に従事していた多くの兵隊さんたちは一体何を思いながら松の大木を切り倒し、巨大な根を掘り起こしていたのだろう、と思います。「これで勝つぞ!」と本気で思っていたのでしょうか、それとも「これじゃあな~・・・」と思いつつもその言葉をぐっと飲み込んで命令に従っていたのでしょうか?
そしてそんな命令を決定した人たちは本当にそれで勝てると信じていたんでしょうか?「本気ですか(マジ?)」と聞きたくなりますが・・・

大きな穴を見て思う・・・_f0019247_22552368.jpgともあれ、その当時は多くの兵隊さんがその近くに長期間民泊し、大いに賑わったそうです。その中心地にあったのが松根商店で、今は営業していませんがそこには理髪部もあり「ポールラッシュ博士の散髪をしていた」という話も聞きました。

静かな美しい里にも多くの歴史が埋もれているものです。


by kaze-michi | 2010-02-06 23:33 | 散歩・ウォーキング・ハイキング | Trackback | Comments(0)
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