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風路のこぶちさわ日記

デック 子供達は海を見る

デック 子供達は海を見る_f0019247_1940585.jpg八ケ岳ファンが集まるバーチャル喫茶「やつねっとカフェ」の掲示板の書き込みで知った、タイの映画を見てきました。「デック 子供達は海を見る」という映画です。
全く知らなかった映画ですが、すごく良かったです。

タイの山岳地帯にはたくさんの少数民族を住んでいて、独自の言語と文化を持ち焼畑農業をしながら伝統的な暮らしを守ってきたそうです。そこにある小さな学校の生活をドキュメンタリーにしたものです。

遠くから通う子どものためには寮が作られ、先生も一緒に共同生活をしていて、学校は子供達にとって第二の家となっています。

中学3年生が卒業前に海に旅行に行きます。
山に囲まれたところにに生まれ育ち、海は見たことがない子どもたち。

農家の手伝いをして旅費や小遣いを稼ぎます。
旅費を節約するために自炊の道具も持って行きます。
トラックとバスを乗り継いで1000キロの長い道のりを旅して

ついに海が見えてきた・・・
海を前にした子供達の姿はぜひ映画で見てほしいです。

監督のポップ・アリヤー・チュムサイさんの言葉です。

タイ山岳民族の子供達が広い視野を持って成長してほしいと、校長先生の発案で中学卒業時に海に行ったとき、子供達は自分の暮らす村以外の世界がどれほど大きいかを自分の目で確かめた。子供達は心から人生の喜びに浸っていた。驚きと感動に満ちた人生。子供の目で見る人生。これこそが人生の本来の姿だろうと、私はこのとき感じたのです。

一人の大人として私はいつも何かを見過ごしたり、物忘れをしてきたような気がする。大人はいつも将来のことで悩んだり、過去のことで悔やんだりしている。大人はこの瞬間の美しさが見えなくなっているのだ。大人はその時折の世間のしがらみから逃れられずに居るのに、子供たちにとって人生とはその瞬間、この今を生きることなのです。


なんだか、胸が熱くなりました。
溢れる物や情報に囲まれている子供たち(大人も)は、どんなときに心から溢れるような幸せを感じるのだろう。
見に行ってよかったな~と思える映画でした。
Commented by 多摩おば at 2007-12-01 21:45 x
タイの映画なのですね。知りませんでした。
機会があったら是非、見たいです。
Commented by kaze-michi at 2007-12-01 22:15
私も掲示板を見るまで聞いたこともなかったです。
でもそれはそれは素敵な映画でした。
素敵な子供達、素敵な先生・・・というか、きっとこれは本来は当たり前の姿なんだろうと思うのですが・・・
機会がありましたらぜひご覧になってください。
by kaze-michi | 2007-12-01 21:21 | 本・音楽・映画・劇・テレビ | Trackback | Comments(2)