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風路のこぶちさわ日記

チェルノブイリハートそしてコンサート

1時からとなり町、長坂の三分一湧水館で、「チェルノブイリハート」。
(なんとお客様と一緒です。見に行きたかったんです、と言っていただきうれしいです)

会場にはパイプ椅子が並べられています。
最初かなり空いている、と思ったのですが、どんどん入場者が増えてきて、上映時にはほぼ埋まっていました。
おかげで?前の人の頭の間から、下の方に出る字幕を読むのが一苦労。

これはチェルノブイリの事故後、心臓に病気を持つ子供たちが増えていることからついた題名だそうです。2003年に撮影されたドキュメンタリーで、チェルノブイリ近郊の町の病院や施設を撮っています。

見ているのが辛い場面もいくつもありました。甲状腺ガン以外にも知的障がい、身体障がいのこどもたちも事故後は増えているそう。
重い身体障がいで施設にいる男の子が尋ねられます。
将来何になりたい? 「お医者さん」。
どうして? 「この子たちを助けたい」・・・その会話を聞いていて、切なくなりました。
人間はどうしてこんな酷いものを作ってしまったんだろう・・・もうよその国のことではないです。


チェルノブイリハートそしてコンサート_f0019247_175452.jpg3時からはやはり近くのフィリア美術館で「バルダキン・オルガン」コンサート。
世界初の2台競演とのこと。

武久源蔵さんと山口真理子さんが2台のオルガンを演奏。それぞれのオルガンにはふいごを操作する人がつきます。ふいごを、上げたり下げたりして風を送るのです。

チェルノブイリハートそしてコンサート_f0019247_181063.jpg
音楽の世界でも電気やコンピュータの力を使うものが増えてきているようですが、楽器も手作り、演奏も「人と人の息を合わせて」というのがかえって新鮮な気がしました。

16世紀に生まれたという、澄んだ深い音色を聞いていると、人間はこんなに美しいものも創っていたのだなぁ・・・と複雑な気持ち。


by kaze-michi | 2011-10-08 23:06 | 本・音楽・映画・劇・テレビ | Trackback | Comments(0)