2011年 03月 14日
「祝の島」上映会
多くの方が足を運んでくださって、うれしかったです。
1回目の途中から(スタッフですが)見させてもらいました。ポレポレ東中野・ホトリニテに続いて3回目。今回はとりわけ泣けました。
この海に大きくしてもらった。海は私たちの宝。このきれいな海を守って次の世代に手渡すのが自分たちのつとめ・・・民ちゃん、笑子さん、のりちゃん、敏坊さん、伊藤のおばちゃん、平(たいら)まんじさん、・・・祝島のみなさんのことばが、胸に沁みます。
島の人々の暮らしは、ゆったりと流れ、人々の繋がりも温かい。毎週月曜日に行われる原発反対デモさえのどかに感じます。大久保千津奈さんのカメラの美しさも再認識しました。
纐纈(はなぶさ)あやさんと内藤いづみさんのトークも心に響きました。
内藤いづみさんは在宅ホスピス医。
みなさん、大きな衝撃を受けながら今ここにいるでしょう・・・と始まり、
今の日本を一人の人間の体だとすると、被害を受けている地域は大きな病の状態。でも体全体で考えればまだ他の元気な部分がある。幸い山梨県は被害がそれほどなく、元気な部分。元気でいてこそ全体を支えていける・・・というようなお話をされました。
はなぶささんの「人体に大きな被害を及ぼすにもかかわらず、人知ではコントロールできないものまで作ってしまった人間のおごり」と「祝島の人たちは自然から豊かな恵みも頂いているけれど、台風等厳しさも同時に受け入れている」というような話も印象に残りました。
帰るとき、「この映画を撮ってくれてありがとう」と、はなぶささんに声をかけている方がいらっしゃいました。
本当にそう思います!
上関原発に反対の署名をお願いしましたが、用意した紙が足りなくなるくらい多くの方が署名してくださいました。中国電力にこの思いが届くことを祈りたい。
トークのときにお2人の真ん中に置かれた緑の鉢植えは、祝島のびわの種が根付いたものだそうです。内藤先生が食べたらおいしくて試しに植えてみたのだとか。これを1本ずつ株分けして、希望される方に持ち帰っていただきました。
祝島のビワが北杜市で育ったら素敵です。うちは標高が高すぎてダメみたいですが。